夢の海

――すべてうつろうその果てに――

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雪の女王

雪の女王


雪の女王



「赤毛のアン」に『雪の女王』とアンが名付ける木がある。
毎年この花を見ると、それを思い出す。

アンが『雪の女王』と呼んだのは確かりんごの花で、
これではないと思うのだけれど、
わたしにとっての『雪の女王』になっているようだ。

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マリーゴールド

 春の花壇にはマリーゴールドが多く見られる。育てやすそうだし、枯れにくそうだし、花は明るい色で見栄えもするし、長く咲いている印象。花壇には良さそうな花だもの、と勝手に想像する。
 マリーゴールドの特徴は、わたしにとってはやはりその香り。
 きつい香りだから、子供の頃はあまり好きではなかった。小さい花なのに強い香りで、「いい香り」というよりは、「くさい香り」に感じられた。
 大人になって、ハーブがかっこよく見え、ハーブティーを飲んだりアロマオイルを買ってみたりすると、匂いというものに慣れた。アロマオイルを使いこなすには至らなかったが、ハーブティーは飲めるようになった。
 こうなると、マリーゴールドが花壇で強い匂いを放っていてもそれほど気にならない。香りは分かるけれど、不快には感じない。むしろその香りが強さの証に思えてくる。
 育てやすいこと。根に線虫の予防効果があること。花びらから抽出される成分が暗順応改善薬の原料になること。抗炎症作用や解毒作用があり、ハーブティーの原料になること。
 こういったことが、強い匂いで証拠だてられているかのよう。良薬は口に苦いと言う。嗅覚だけれど、毒かと思うような匂いは、強さの証なのかもしれない。
 その名前が使われていたからということで、何の関係もない本や映画などと連想が働くよう関連付けられてしまうことがある。マリーゴールドという花も、ある本を連想する花だ。
 「赤毛のアン」の作者、モンゴメリーの小説に「マリゴールドの魔法」というのがある。「マリゴールド」になっているけれど、マリーゴールドのことだ。マリーゴールドと聞くと、あのオレンジ色や黄色の花の映像の後ろに、「マリゴールドの魔法」の表紙の映像がうっすらと浮かんでくる。
 モンゴメリーの写真が小さく載っているだけのシンプルな表紙だった。
 この本のタイトルの「魔法」の部分も、わたしの「マリーゴールドは強い、効果がある」というイメージの原因なのかもしれない。
 この本の「マリーゴールド」は主人公の女の子の名前であり、言葉通りの意味の「魔法」が使われるわけではない。でも何度もすりこまれてしまった言葉なので、連想が働くのだと思う。
 あまり見かけないけれど、機会があったらマリーゴールドのハーブティーを飲んでみたいものだ。

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浸る・・・・・・

浸る・・・・・・


雨が葉を流れ落ちて、花芽にたまる。

雨に浸る。
雨を集める。

まだ花開くのはずっと先の小さな花芽。

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ブルーベル

 ブルーベル。
 ・・・・・・連想するものはたくさんある。
 ヨーロッパの牧歌的風景。現代ではなくて、少し前の田舎を舞台にした小説なども浮かんでくるかもしれない。ヨーロッパの詩人が書いた詩も浮かんでくる。
 最近あちこちでやっているガーデンイベントの庭なども思い浮かぶ。「国際バラとガーデニングショウ」「大使夫人の庭」「日比谷公園ガーデニングショー」その他。それぞれ応募者が会場にガーデンを作って公開したり、競ったりする。そういう庭にも使われていそうだ。
 イギリスのガーデニングが思い浮かぶこともある。「イングリッシュ・ブルーベル」という名前のものがあるだけでなく、イギリスの自然な感じを大切にするガーデニングに似合いそうだからだ。
 でもなぜか、わたしの頭に真っ先に浮かんでくるのは、アンドリュー・ヴァクスの書いた探偵バークと犬のパンジー。バーグシリーズに「ブルーベル」という本があるのだ。
 ここで出てくるゲスト主人公はベル。ベルという女性だ。当然、主人公の探偵と「いい仲」になる。
 でもこの作品で強烈な印象を放つのが大型犬のパンジーなので、わたしの頭に浮かんでくるのはバークとパンジーだ。ストーリーなどはもう忘れてしまったのだけれど・・・・・・。
 可憐な草花みたいなブルーベルから連想するには、あまり適当ではない。すりこみとは恐ろしいものだ。
 北西ヨーロッパの森林は、春、ブルーベルが密集して咲き、青い花のカーペットに覆われるという。「ブルーベルウッド」と呼ばれるそうだ。釣鐘草より小さい可愛らしい「ベル」だ。
 そうだ、ブルーベルの「ベル」は釣鐘草のベル。アンドリュー・ヴァクスの「ベル」は「美人」の意味のベルだろう。
 これを徹底しておけば、もう花のブルーベルから探偵を連想しないかもしれない。

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モクレン、濡れる

モクレン、濡れる


なめらかで固く、丈夫そうな花弁を閉じ、
水滴をまといながら、力強く姿勢を正すモクレン。

誰にも触れさせない強さ。
いたわられなくても自分で立つ強さ。

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スカーレットパール

 春、新緑が鮮やかになる季節。
 通りすがりの誰かの庭でも若芽が生える。
庭の木々も瑞々しい緑が萌え出す。花壇には花を咲かせる緑の葉や茎、垣根でもてっぺんに新芽が出て瑞々しく見える。
 そういう垣根の中に、まるで紅葉のように赤く染まるものがあるのはなぜかと、時々思っていた。一斉に赤い芽が出て、まるで垣根が燃えているように真っ赤に染まる。
 よく見ると、下のほうは緑の葉で、瑞々しい若そうな芽だけが赤い。最初は赤くて、成長すると緑になる葉らしい。
 特に好きだったわけではない。綺麗ではあるけれど、そこだけ秋にでもなっているようで気になる。気になるから目にとまるけれど、好きなわけではない。
 それがレッドロビンという植物だと最近分かった。自分には庭がないので、園芸については人気の種でも知らないものばかり。レッドロビンは常緑の生け垣用の植物だけれど、春は赤く染まる。やはり新芽だけが赤くて、古い葉は緑になるのだそうだ。
 スカーレットパールは、レッドロビンの中でも特に新芽が鮮やかな品種。
 レッドロビンとかスカーレットパールと言われると、これまでそう好きでもなかったものが突然違う印象になる。わたしは単純なのだ。
 季節外れに秋が来たような気がして好まなかった赤が、何か意味のある重要なものに思えてくる。
 ロビンと言えばコマドリが頭に浮かぶし、コマドリと言えば顔から胸が赤いイメージ。先端の部分が赤くなる生け垣は、それになぞらえた命名なのか、とか。勝手な想像が膨らむ。
 そしてスカーレットパールと言われたら、言葉の美しさに酔ってしまう。確かに色鮮やかなレッドロビンは、パールのような照りや輝きを感じさせる赤い葉がついている。照り輝いてはいるが、真紅の色をしている。スカーレットパールとはよく言ったものだ。
 スカーレットパールと思って見れば、春に炎が噴き出すように赤くなっているのも気にならない。美しく見えてくる。パールのようなねっとりした照りを楽しむこともできる。
 今年は近所の散歩が楽しくなりそうだ。

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ぬれそぼつ

ぬれそぼつ


ぬれそぼつ



雨の後。

しおれそうなかよわい花弁をずぶぬれにして、
シャガ――

震えながらうつむきかげんに寒さを耐えるかの、
シャガ――

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ホワイトレース

 かすみ草もそうだし、ホワイトレースもそう。白一色の小さな花は、それだけでは少し華やかさに欠け、花束の中では脇役を仰せつかってしまうことがある。
 白い薔薇や白い百合は、豪華で美しい主役になるし、時には脇役なしの花束も見かける。
 白は高貴でゴージャスにもなるけれど、小さい花のときは「地味」と受け取られることもある。
 でもイメージは良い。「清純」「高潔」なイメージがあるので、「かすみ草」なんて言葉だけでロマンティックな気分が漂う。
 小さい頃に好きだったマンガの中で、大工の青年が美しくて育ちの良いお嬢さんに恋をする場面があった。清純なお嬢さんは、腕にいっぱいのかすみ草を抱えた姿で、初めて大工の青年と出会う。
 それ以来ずっと憧れていた「両手いっぱいのかすみ草」だけれど、自分の小遣いがもらえるようになって買ってみるとあまりパッとしない。少ないからだろうか。かすみ草はもっとたくさんないと映えないのかもしれない。
 でもさらに大人になって、頑張ればかすみ草を両手いっぱい買えるようになっても、やっぱりかすみ草は地味だった。枝が広がっているから、花が散乱してしまって花束に向かないのだ。
 それに比べるとレースフラワーの茎はまっすぐ。花は小さいけれど、塊になっている。一本一本は派手ではなくても、大量のホワイトレースをまとめて花束にすれば、かすみ草よりずっと見栄えがする。
 白一色だから、やっぱり華やかさには欠ける気もするけれど、それもまたいい。
 4月5月になると、空は光を増し、空気も光を増し、緑も鮮やかになってくるので、清々しくただ白だけというのも清涼感があってよくなる。特に初夏の汗ばむ日には、ホワイトレースは目に新鮮で美しい。
 夏になるとレース編みの本が出回ったりして、レースのコースターやボレロが欲しくなるわたし。
 でも実際にはコースターなんてそれほど使わない生活だから、ホワイトレースの花を飾るほうがいいかもしれない。
 今年は飾ってみようと思う。

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隙間の青空

隙間の青空


高層ビルと高層ビルの間に、隙間の空。

飛行機雲が一筋流れる。

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