夢の海

――すべてうつろうその果てに――

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家族

年をとったので、いろいろと考えます。

特に家族のこと。
家族がいなくなったら、生きていくのは寂しいことだろうと思います。

わたしの場合、家族は一番若くても少し年下の姉妹まで。
子供がいないので、当然孫もいないし、誰が先に逝ってもおかしくありません。

未来に続いていく命がないってことは、年を取ると切実に感じるようになるんですね。
頭では分かっていたつもりでも、やっぱり分かっていませんでした。

長生きしたいと思うことも少なくなってきました。
若い頃は当然、死ぬことなんて考えないし、あまり気にしません。
一人で取り残されたって、死ぬよりは生きていたいと思ったことでしょう。
(まあ、今の若い人はどうか知りませんが。)

それが今や、長生きしないのもまたいいかも。寂しくないし。なんて思います。

これの悲しいところは、たとえば青春時代のように悩んだり苦しんだりして、激しい思いで死を考えていないところです。
そういう積極的なものではなくて、死にたくないけど一人ぼっちの毎日は嫌だという、消極的なもの――能動的でない点です。

本当だったらまだ子育てが完全には終わっていない年齢。
もう少し後になって考えることだと思うのですが、早くもそういう思いがきざしています。

皆さんどう対処しているのかなぁ――なんてことも、よく考えるようになりました。
そうは見えないけど、あの人もこんなことを考えているのかしら、なんて。

本当に、年をとりました。
まだまだこれからどんどんとっていくけれど、昔と比べたら相当年をとりました。

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クリスマスローズ

クリスマスローズ


クリスマスローズがじっと咲いている。

まだ寒い頃から一人咲いて、
春を迎える頃までじっと咲いている。

美しさを誇示することもなく、
うつむき加減にじっと咲いている。

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ときめき

人にはときめきが必要だ。
だから結婚していたって、かっこいい男性にときめくのはいいのだ。
別に何をしようというわけではない。
「ああ、素敵だな」とときめくことで、心に潤いがもたらされる。

そう思っていられたのは、数年前までだ。

年を重ねてみると、言えなくなってきた。

自分がときめかなくなったというのもある。
本当に枯れてしまったのだろう。

それから、「ときめきたい」と言ったときの反応を気にする気持ちも芽生えた。
35歳の人が「ときめきって大切よ。素敵だと思うだけで、心が潤うわ」と語るのは、「そうよね」と賛同できそうだ。
だけど45歳の女性が言ったらどうだろう? あるいは50歳の女性が?

おばさんが何を言ってるんだろうと、鼻でせせら笑われるかもしれない。
美人で行動も洗練されていたとしても、いわゆる「熟女」世代がそんなことを言うなんて、いやらしく聞こえると言われそうだ。
人によっては、気味が悪い、気持ち悪いと言うかもしれない。

年の枷はある。
いくら気にしないと決めたって、そう宣言したって、実際に気にしないようにしていたって、やっぱり枷はある。

きっとこれからもっと枷ができる。
年と共に増えていく。

嫌でも分かってくるのだなぁ。

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冬の鳥

冬の鳥


冬の鳥はどれもこれもふくらんでいる。

春になると自然のことわりで小さくなるけれど。


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DreamとPlan

「夢」とひとくちに言うけれど、将来への夢と夢想は違う。

そのことを、どう考えても社会性に問題があると思われる若者が言っていた。
彼は就職を目指していたけれど、一方でライブ活動もしていて、音楽でビッグネームになることこそ彼の『夢』だった。
だから結局、アルバイトで働き始め、夜勤の後に日勤というような生活に入った。

じゃあ音楽活動のほうは建設的に行っているのかというと、どうもそれでは名は売れないのではないかというやり方だ。

でも彼は気にしていない。
友人の相談に乗ったりしていて、自分は充分しっかりしていると思っている。
周りの大人は危なっかしいと思ってあれこれ言うけれど、「何がいけないんですか?」とケロッとしている。

彼は言う。
「夢は見るだけで終わっちゃうんですよ。だから僕は夢って言いたくないんです」

分かるよ。
よく、「I had a dream.」と使われるけど、それは「昔は夢見ていた」というような感傷的な意味合い。
「私は将来、**大学に入って、弁護士になって、大成功する」と言うようなときは、「I have a plan.」と言う。

わたしはPlanを持たないままに生きてきて、何もかもがDreamだったけれど、目的意識を持ってPlanとしての夢を見ていたら違ったかもしれないと思う。

もう今さら夢を見る年ではない。
これからのPlanは、いったいどうやって体がいうことをきかなくなった老後を過ごすか、裕福でない老後をどうやって乗り切るかとか、そんなことしかない。

だから若者は、Planを抱いてほしいと思う。
そういう年になった――

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雪氷

雪氷


実はもうすぐ春なのだ。

だから雪はすぐ氷になるのだ。

暖かい日の雪は水を含んでシャリシャリしている。
あっという間に溶けかけて氷になる。


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人生の午後:役割

 前回と同じところから話を始めよう。
 仕事先で「今日、少しだけ飲みに行きませんか?」と誘われた。
 誘ったのはAさん。わたしの担当する仕事を取り仕切っている人。
 誘われる2日ほど前にAさんから、Bさんが良い成果を上げたことを聞いていた。「お祝いをしなきゃいけないと思うが、Cさんを誘おうとしたら乗り気でなかった」という。成果を上げたBさんからAさんにメールが来ていたそうで、「何か開いたほうがいいのかな、と思ったんですけど、Cさんが乗り気じゃなくて」と言っていた。
 そして2日後に言われたのだ。「今日、少しだけ飲みに行きませんか?」
 そのときわたしはいっぱいいっぱいで仕事をこなしていて、取り仕切るAさんにも励まされながらようよう頑張っていたところだったので、即答で断った。「今日は無理です。明日から**が始まるし」
 このときBさんのことには思い至らなかった。今日はいくらAさんのお誘いでも無理だということだけ、頭にあった。
 Aさんはなお言う。「だから少しだけ。Bさんと3人で、1時間だけでサッと帰るんです」
 あ、そういうことか。
「いえ、今日は行けません。まだ作らなければならない資料も全部出来上がってなくて、今日帰ったらやるつもりだったし」
「今日の仕事中に終わらせなさい」――このセリフはつまり、今日の仕事はいい加減でもいいから、明日の準備をしろということで、普段のAさんならそんなことをしていたら次の仕事をくれないだろう。
 実際にはそんなことはできない。このときの資料作成は集中が必要だったし、この日の仕事も労力が必要だった。結局は断った。
 AさんはなんとかBさんへの義務を果たそうと思ったのだと分かった。・・・・・・喜んでいるだろうから祝ってあげなきゃ ・・・・・・ でもCさんは乗り気でない ・・・・・・ Cさんは諦めて、自分とほかにもう1人くらいいればいいだろう ・・・・・・ Dさんが「お祝いをするなら自分も行くよ」と言っているけれど、Dさんは地位が上になるから何かと面倒だ ・・・・・・ ということは?
 「お祝いの会は仕切り直しましょう」ということになったが、わたしは少しばかり考えさせられた。
 わたしにとって、その週の仕事は重荷だった。その前の週の仕事も重荷で、「これが終われば!」と頑張ってきた。その週の金曜日は、一段落のお祝いに、家に帰ったらビールでも開けてささやかに祝杯をあげようと思っていた。
 そのためか、ふと気づいてしまったのだった。
 Bさんの成功を祝うために、「おめでとうございます! わー!パチパチ」要員のわたし。
 さらにその前に、一人暮らしのCさんを励ますために駆り出された、にぎやかし要員のわたし。
 さらにその前に、「Cさんのストレス解消飲み会を開いてあげましょう」時の聞き役要員のわたし。
 その前の前、Bさんが仕事で嫌なことがあって、「ぐちを聞いてあげなけりゃ」飲み会で聞き役の一人として呼ばれたわたし。
 でもわたしの「仕事大変だったね、お疲れさま」会はなく、わたしのための「ストレス発散」会はなく、わたしのグチを聞いてくれる人はいない。
 それは当然のことで、わたしも求めているわけではない。フリーランスというのは恐ろしいもので、ストレスがあるなんて言えば「じゃあ辞めたらいいじゃない」となりかねないので、いつでも仕事は楽しいという様子をしていなければならない。だから仕方がないともいえる。わたしが「ストレスがあってもう大変」と言うことはないのだから、そりゃ励ますも何もないわけだ。
 わたしは「わたしには何もしてくれないのに」ということを思ったのではなく、そういう自分の地位というものに改めて気づかされたということだ。
 もう若くもないのに駆り出され要員専門。やれやれ。
 若い頃にフラフラした働きぶりの自由人であっても、能力の高い人は起業したりフリーの仕事で名を成したりして、自分より下の人間が存在する。でもこの年になってもわたしには、「自分より下」という存在はどこにもないんだなぁ。
 人生の午後になって、そんなことが思われるようになってきた。

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雪の翌日

雪の翌日


雪の翌日は仕事に行ってもちょっとワクワク。

子供の頃の気持ちはいつまでもどこかに残る。

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