夢の海

――すべてうつろうその果てに――

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予期せぬ効果

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心静かに、満を持しておこなったことでも、期待した効果があるとは限らない。

ただ追われるようにおこなったことでも、予期せぬ結果を生むことがある。

それをつくづく感じた。
「さあ、旅行に行って、ゆっくりリフレッシュしよう」とか「今日の感動を忘れずに、明日からは新しい自分として生きよう」とか、心に期して何かをしても、その後の毎日はたいして変わらないことが多い。
わたしはそういうことのやり方を間違っているのだと思う。期待しすぎてしまうのかもしれない。

だから、何かの効果を期待してというより、ただもう追われるようにしたことが、自分に思わぬ結果をもたらすと少し驚いてしまう。
でも実はそういうことのほうが多い。

追われるように、というのはたいしたことではない。
たとえば「この日で終わってしまうから、これを見に行っておかなきゃ」とか、その程度のことだ。
でももし満を持して、期待して行くというのなら、日を決めるだけではなく、「その後でここでゆっくりコーヒーでも飲んでこよう」とか「次の日は余韻に浸れるように、休みの前日に行こう」とか、あれこれ計画してしまうのだ。
構えているから心に響かない。響いても量が足りないように思う。
そして「あれ? なんだか思ったほどじゃなかったな」と感じてしまう。

心のくせは直しにくいので、たぶんこれからも同じことを何度も繰り返すだろう。
でもこのときのことを忘れないようにしよう。
この、思ってもいなかった効果があったときのことを。
思ったほどの効果がなくてもがっかりしないこと。たまには追われるにまかせて何かをしてみること。

粗食や規則正しい生活に鍛えられた長寿世代ではないから、あと20年ないかもしれない人生。
このことをできるだけ覚えておこう。

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花開く

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いいえ、主役は私なの。

花たちが宣言する。

私たちこそ、主役なの。



花開く/花畑


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空の下

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青い空の下。
どこまでも続く空の下。

あまりに広い空の下。



空の下/花畑


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夏の扉

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おとぎ話の世界からこの花畑に向かって、
夏になると扉が開く。

だからよく見れば、あの花の中にいる。親指姫が。

飛んでいくあのツバメは、親指姫を背にのせてきた。

そして花の世界の王子がどこかにいて、統治している。花園を。

とうに花嫁になっている姫は、女王の威厳を持って立ち上がる。



夏の扉/花畑



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リアル

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近寄ってみれば現実は花畑。
魔法は解けて、妖精は姿を消す。

ここにあるのはリアルな花畑。
ファンタジックな夢じゃない。

でも振り返って、向こう側の遠くを見よう。
そこにはまた、夢の世界が広がっている。




リアル/花畑


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ライン

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交差しない色のラインが伸びている。
まるで花たちが意志を持って整列しているかのように。

本当は夜の間にかけられた呪文によって、
花たちはその場に縛られている。

空の彼方からの指令によって、
土精たちがひそかに呪文をかけている。



ライン/花畑

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妖精

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きっと大気の中を妖精が飛び回っている。

薄い羽根を背中につけた、薄ぎぬをまとった妖精が、
虫たちに交じって飛び回っている。



妖精/花畑


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夏の扉

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おとぎ話の世界からこの花畑に向かって、
夏になると扉が開く。

だからよく見れば、あの花の中にいる。親指姫が。

飛んでいくあのツバメは、親指姫を背にのせてきた。

そして花の世界の王子がどこかにいて、統治している。花園を。

とうに花嫁になっている姫は、女王の威厳を持って立ち上がる。




夏の扉/花畑


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学生さんの会話2景

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職場Bからの帰り、通勤電車の中。
となりに大学生らしき若者2人が座っている。

アルバイトの話をしているらしい。

「セミナーって何やるの?」
「資料配る準備したり、マイクとか機器のチェックしたり、受付したり、いろいろ」
「そういうのどこで見つけるわけ?」
「掲示とかしてあるよ」
「ふうん」
「手伝うとさ、自分も勉強になるし。自分の役に立たないバイトとか、絶対したくないんだよね。接客とかさ。やったって何の役にも立たないじゃん。自分のためになるバイトならやるけどさ」
「でもそのセミナーとかの仕事って毎日あるわけじゃないんだよね?」
「毎日はないけど結構あるよ。あれって時給いいし」
「ふうん」

しばらく聞いていたが、やがてほかのことに気をとられて、気づいたら片方が降りて会話は終わっていた。

同じ路線、1年半くらいのち。逆回り。
また学生さん2人。

「期末の間、バイト減らすの?」
「いや、減らさない。結局同じくらい入ると思う」
「ふーん」
「でも日は変えた」
「ああ」
「居酒屋ってさあ、12月は忙しいんだよね」
「あ~、忘年会か」
「2部も入ってくれないかって言われてるんだよね」
「え、昼からってこと?」
「深夜。5時から11時が1部で、11時から朝5時までが2部だからさ」
「大変じゃね?」
「それ無視して6時から12時まで働いてるんだけどね」

「結局土曜日さ、みんな行くのかな」
「行くんじゃね? 俺は行かないけどね」
「大丈夫だった?」
「入り時間が早くなっちゃって行けません、すみまでんてメールしたら、了解って返ってきた」
「ふうん」

ここでいくつめかの駅に着いて、若者たちは降りて行った。


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昇陽

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昇ってしまえば容赦ない光が、
すべてのものを照らし出す。

秘めていたすべての負を、
真実の光が晒し出す。



昇陽/朝の湖


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日差し

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少しずつ、光を浴びて起こされていく。
彼方の木々が、水面が。
小さな草が、水の中の生き物たちが。

期待の時は美しい。
希望に満ちて美しい。

しかしもうそれも終わり。
ここからは現実が目を覚ます。

光がひとつひとつ照らしていく。
醜かろうと、老いていようと、
無用だろうと、無価値だろうと、

ありのままに照らし出す。



日差し/朝の湖

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奥地

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早、朝日は昇ったはずだ。
でもこの奥地には、まだ光は届かない。

わたしの心もまだそっと、しまっておいて
起こすまい――

まだもう少し、じっとしておこう。
激しい世界に出ていくのは後にして。



奥地/朝の湖


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湖面

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まだ静かに眠ってる。

魚たちも、水草も。
湖面のさざ波さえも、眠ってる。

穏やかな眠りを眠ってる。



湖面/朝の湖


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日の出

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はじまるというのは、いいことだ。

朝日も夕日も、同じように美しい。
けれど、はじまりは格別に美しい。

終わることばかり増えていくようになると、
はじまりはことさらに美しい。



日の出/朝の湖


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黎明

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どれだけ年を重ねても、日が昇る前の時間は美しい。

わずかであっても、大きくであっても、
期待に胸がふくらんで、美しい。

希望に心が晴れて、美しい。



黎明/朝の湖

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会話術

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美容院に白髪を染めに行った。
「カットとカラー」とか言ってるけど、要するにたまに美容院でちゃんと染めないと見られたもんじゃないからってこと。

小さい美容院で、美容師さんは2人だけ。どっちでもいいのでいつも指定しない。空いてるほうの人でいいの。

電話で予約して行ったら、第三の人だった。
辞めちゃった人の代わりが入らなくてずっと2人だったけど、ついに新しい人が入ったらしい。

新しい人といっても、若くない。転職――というか転店? そういう人みたい。だから「はじめはシャンプーから」とかじゃなくて、他の2人と同じ「美容師」だった。

まあ、誰でもいいんだけどね。よほど下手でなければ。

でもこの日は聞きたいことがあった。
昆布成分で染めるカラートリートメントというのをもらって、試してみた結果、美容院・自宅で染める市販の白髪染め・カラートリートメントの併用で行こうかな、と決めたところだった。
もらったカラートリートメントはダークブラウンだったのだけれど、注文するのはダークブラウンにするかブラックにするか?
いつも染めてもらう色を聞いて、あわよくば相談してみようかと思っていた。

初めての人だけどカルテとかあるよね。
この人が分からなければ、いつもの人もいるしね。

「今日は聞きたいことがあったんですけど」
「なんでしょう」
「普段染めていただいてる色についてなんですけど。カラートリートメントってあるじゃないですか」
「ぷっ! ああ、あのインチキなやつね!」

わたしの心づもりでは「カラートリートメントってあるじゃないですか。あれを注文するつもりなので、色がちぐはぐになると嫌だと思ったんです。黒だと浮くでしょうか」という実に短いセリフのはずだったのだ。

ところがいきなり断固たる嘲笑&否定に出会ってひるんだすきに、「あれは染まらないでしょ」とカラートリートメントの話に入ってしまった。

で、トリートメントと言ってはいるが髪にもよくないし、「染めるならねえ、美容院で染めるのが一番いいんですよ」

あなた、わたしをいくつだと思ってるの。これまで何回も白髪染めをしてるんだから、そのお説は分かってるわよ。その説に反対もしないわよ。

「分かってはいますけど、わたしは頭頂部に多く生えてくるから、白髪が伸びてきちゃうと目立つんですよ。でも1cm伸びたからって2週間ごとに美容院に来るのも難しいから、市販のものとかで家でどうしても染めることになるんです」

なんでここまで説明してるの?
しかもここまでどころか、異議を挟まれるのでいつのまにか、「仕事で人に会うことが多いときは印象が違うから」とか、「きっちり染まらなくても、次に美容院にくるときまでのつなぎでいいから」とか、「市販の白髪染めのほうがきちんと染まるのは分かっているけど、手の汚れとか気にしなくていいから楽なんですよ」「ちょっと伸びたからって、1週間ごとに染めるのはしたくないじゃないですか。それでカラートリートメントも併用しようって思ったんです」・・・・・・
もうぜーんぶ説明してる。というか説得してる? 言い訳してる?

「5mmとか1cmとか、少しでも頭頂部は目立つ」と言えば、「ああ~、神経質なのね」
「そのたびに美容院に来るのも大変」と言えば、「美容院、嫌いなんだ」

違うって。本当に目立つの。わたしは頭頂部にびっしりなの。こめかみは気にしないよ、よほどじゃないとかきわけないかぎり目立たないから。でも頭頂部は目立つの。
そういうとき出会った相手も絶対気づいてるって。わたしが神経質なんじゃない。本当に目立ってる。
それに初対面の人に多く会う時期じゃなかったら、分かっててもそのままにする。あー、きっと近くの席の人に「あれはないわ」って思われてるんだろうな~と思いながらも、そのままに。

やがて髪の傷みの話になり、それもまた楽しくなかった。

「髪の毛先とか、傷んでますね。あ、傷みなんて気にならないか!」
――ええ、まあ、白髪のほうが気になりますね、そりゃ。仕事が絡んでる、つまり収入が絡んでくることですからね。

「朝シャンプーします? 夜シャンプーします?」
――なんとな~く展開が読めるので、「夜すると皮脂がすごくて人前に出られないから、朝します」と最初から言い訳。

2、3日前、「内臓脂肪が多い人は頭皮の脂が多い」というのを聞いた。本当かどうか知らないけど、わたしは太ってるし、頭皮の脂ときたら、本当に夜シャンプーでは朝には前髪がぺたりとするほど。わたしの太り具合は本物で、服のサイズは・・・・・・◯号だからね。自分に関しては納得だわ。

「朝。じゃあチャチャっとだ」

「丁寧にシャンプーすると、髪の傷みは全然違うんですよ」
――そうだろうけど。でも丁寧にシャンプーすると時間かかるんですよ。
「だから夜したほうがいいんですよ」
――でもさー、夜したら一日もたないのよ。結局朝もすることになる。水だけってわけにいかないから、(それじゃ皮脂でるから)、それじゃ朝晩シャンプーすることになっちゃう。

何が嫌って、いちいち言い訳してる自分が頑固な人みたいで嫌。

それに誘導されるのも嫌。

「シャンプーは何を使ってます?」
――どうせダメ出しするための質問でしょ。

そういうの、直接話に入ってほしい。
「シャンプーは何を使ってます?」「**」「あーあれね。あれってこれこれなんですよ」じゃなくて。
「**シャンプーはこれこれだからよくないんですよ」って。

質問から始めるのは相手を引き込む話術なのかもしれないけど、尋問に感じる。
それにこの人の質問は、自分ができる話題へのきっかけ作りだから、発展させられそうもない答えのときはすぐに次の質問になる。

たとえば、だ。
「先週の週末は晴れましたねえ。どこか行ったんですか?」
「土曜は用があってそれで終わってしまったから、日曜は家で録画したドラマ見て終わっちゃいました」
「ああ~そうなんだ。仕事は何をしてるんですか?」

次に行ったとき、ほかのお客さんと映画の話をしていて「あれは観ました? ****。あ、ほんと。あれいいですよ、おすすめ」と言っていたから、見たのが映画だったら話が続いたのかもね。

でも別に聞いてくれるなら語ることはできるのだ。
わたしが話したい話題でもこの人が乗れない話題のときは、すぐに切り替わる。この人が乗れる話題のときは、わたしが乗れなくても続く。

いつも思うが、なぜ1万も払ってわたしが聞き役にならなきゃいけないの?
人生の他の場面でたいてい聞き役を割り振られるのだから、もういいよ。

もちろんこの人は美容師であって、ホストではないのだから、求めるのは間違ってるともいえる。
でもそれなら、気を遣って話につきあったりせず、黙って施術を受けたい。

この人は実に勉強になった。
わたしがされたい会話術というものを考えさせられたからだ。
それはつまり、わたしも気をつけるべき会話術だと思ったからだ。

ところでわたしは小心者で、美容室に行っても「ご指名」というのをしない。聞かれても「空いている方で――」と答える。
でもこの後、さんざん悩んだ末、初のご指名をして、その後はずっとこの人以外をご指名となった。


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朽木に倒木

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朽木に倒木、不可思議な光景。

水際に海原、想像を超えた景色。




朽木に倒木/海の景色02


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彩られた海

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こんなふうに青で彩られた海――

空の蒼で。
海の青で。
太陽が照らして。
波が照り返して。

こんなふうに青で彩られた風景――




彩られた海/海の景色02

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作られた海

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まるで映画か小説の別世界のように、
あり得ない造形を見せる海辺――

でもこれは誰が作ったものでもないのだから、と
ただ受け入れるしかないわたしたち――

自然の造形は・・・・・・
それは神の造形と言ってもいいかもしれないが、

自然の造形は空想よりもファンタジーだ。



作られた海/海の景色02


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育まれた海

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このように育まれた海――

環境や時が、このように育んだ海――

見知らない海のほとりに立って、
人には造り出せない造形を眺めると、
いくら見入っても理解しきれない。



育まれた海/海の景色02


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