夢の海

――すべてうつろうその果てに――

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分かれ道

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こんな山を登ってきた奥にも、平たい場所があれば家があり、
家の隣にまた家があり、そして分かれ道もある。

この家とあの家と、さらにその先の家々を結ぶ道。
もっと奥に向かって伸びて、奥の家とその先の山を結ぶ道。

何かの花が、枝に小さく咲いて、「この道においで」
たくらむように誘っている。



分かれ道/巡礼


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屋根の向こう

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まだ夏の勢いをひきずって、バリケードのように繁る植物たち。

その壁の向こうに、古い寺の屋根。

その屋根の向こうに、広がる市街地。

その街の向こうに、横たわる山々。

その先は、山の壁が阻むから、見えない――




屋根の向こう/巡礼


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静かな山の中の

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山の中に、ひっそりと公園がある。

散策する斜面や山道など周り中にあり、
子供を連れて集まらなくても緑はそこら中にあり、

誰もいなくて静か。

野放図な木々やはびこる草は整理され、
道がつけられ、ベンチが置かれ、

でも誰もいなくて静か。



静かな山の中の/巡礼


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巡礼道

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人の生活とは関係ないけれど、巡礼道がここにある。

ここに日常がある人が働き、歩く姿と、
彼方に日常がある人が辿り、目指す姿が、

この場所では共存している。



巡礼道/巡礼


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秋と柿

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子供の頃はどこの家でも見かけた柿。
秋の象徴だったオレンジ色の実。

今は見かけなくなった――田舎に帰っても。

もっと洒落た家が増え、もっと洒落た庭になり、
「実が落ちると片づけるのが大変なのよね」と言われ、
気が付いたら、なくなっていた。

ここにはある。
歩いているといたるところに柿を見る。

秋のオレンジ色をあちこちで見る。



秋と柿/巡礼


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寺へと続く道

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田の脇を、寺へと続く道。

春は桜に縁取られる道。
秋は赤に彩られる道。

寺の屋根は小さくあちらに見え、
人々は三々五々、寺へと向かう。



寺へと続く道/巡礼


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柿の木のある風景

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思い出の秋には柿の木がある。

今はあまり見なくなった光景。

懐かしくてふと足が止まる。

青空に朱色の実。
やがて色づいた橙色の葉に変わる。
青空に橙色の葉。

地面に甘い、熟しすぎてつぶれた柿の匂い。
辺りを埋める、橙や緑の斑点がついた堅い葉。

思い出の秋には柿の木がある。



柿の木のある風景/巡礼


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鉄道

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橋の上から見下ろす鉄道。

丘と丘の間を走るレール。

緑の中からあらわれ、向こうの緑に消えていく。

雲もつられて同じ方向に流れていく。



鉄道/巡礼

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川の景色

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車が飛ばしていく国道を、てくてくてくてく、歩いていく。

橋があるので渡る。てくてくてくてく。

ふと横を見ると、川がある。

山の間を流れる川がある。

橋には少し突き出た待避所がある。2か所。

そこに立つと、一番きれいな景色が見える。

車は背後を走りすぎて行く。
乗用車も、やたらと通るダンプカーも。臭いガスを出しながら。

でもその横には、山と川の景色が横たわっていた。
生活のために国道は必要だけど、道行く人のために風景スポットもある。

そんなような生き物らしい。人間ていうのは。



川の景色/巡礼


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つなぐ手

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観音様と手をつないだら、少し優しいわたしになれるかな。

観音様と手をつないだら、落ち着いた心が持てるかな。

特別な年には、観音様の指に結んだひもが、お堂の外に垂れ下がる。

ひもを握ると、観音様と手をつないだことになる。

次に手をつなげるのは、十二年後――



つなぐ手/巡礼


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見上げる赤

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見上げるとそこには、
蒼天の下、赤く咲く彼岸花。

見上げるとそこには、
秋雲と共に、赤く並ぶ彼岸花。



見上げる赤/巡礼


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開放

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ガードレールの外には、
ずっと下から伸びた木が、枝を広げている。

空はすべてのものに開放されていて、
伸びたいと思えばいくらでも枝を伸ばせる。

わたしの心も、まるで開け放たれたかのよう。

すぐに戻ってしまうとしても、
今この瞬間は、まるで開放されたかのよう。



開放/巡礼


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人の意志

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急峻な峰と峰も、
人の意志が乗り越える。

たとえ打ち砕かれることがあっても、
また起き上がって挑み続ける。



人の意志/巡礼


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秋の小道

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秋の小道、光は秋の色。
輝きも秋の色。

小道を歩くと、秋の色。



秋の小道/巡礼

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見上げること

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時には見上げることが必要だ。
つい忘れてしまうから。

月でも星でも、
雲でも梢でも、
時には見上げることが必要だ。

つい忘れてしまうから。



見上げること/巡礼


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青い空と線路

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青い空が見えます。

線路が伸びてます。

まっすぐ。ちょっと曲って。またまっすぐ。

静かな線路です。

まだ一本も、電車は通っていません。

通るときには、あたりの草は驚くでしょう。

あたりの花は、ざわめくでしょう。



青い空と線路/巡礼

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巡礼

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信心はしていない。
普段の生活にはまったくない。

それでも霊地をめぐったら、
何か得られる。

ほんの少しだけれど。
過大な期待は裏切られるけれど。



巡礼/巡礼


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見晴らし

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ずっと遠くの、知らない街の知らない暮らし。

あの山並みの向こうにも、
また違う暮らし、また違う人々。

また違う希望、また違う失望。



見晴らし/巡礼


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観世音菩薩

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険しい道を上って、
道や街が見晴らせる場所にたどり着くと、

そこには観音像が立っていた。

華美で華奢な観音様でなく、
地に足の着いた質実な観音様が待っていた。



観世音菩薩/巡礼


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呼吸

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ここにあるのは清浄な空気。

濾過され、浄化され、
清められた大気。

今、呼吸しているのは、緑色。
今、吸っているのは、緑色。



呼吸/巡礼

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こもれび

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厳しい日差しがさえぎられ、
わずかにこもれびとなって差し込んでいる。

緑一色の林の中。

日常の世界と隔離され、
ほら軽々したでしょ、と
こもれびが笑う。



こもれび/巡礼


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ひそやかな屋根

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木々に埋もれる屋根。

どれもが隠れて、秘密秘密。

中に入って行かないと、覗くことはできない。



ひそやかな屋根/巡礼


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はじまり

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空にすすき。
秋の気配。

雲がたなびく。
秋の気配。



はじまり/巡礼


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つなぐ

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空と大地をつなぐように、
または分けるように、レールが走る。

生活と生活を結ぶように、
人と人、土地と土地のために、電車が走る。

向こうに行ったら、どこに行くのか、わたしは知らない。
こちらに行ったら、どこに行くのか、それも知らない。

ただつながっていることだけ、感じている。



つなぐ/巡礼


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夕日

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夕方の光を浴びて立っています。

ずっとこうして、夕日を浴びてきた。
きっと何百年もの間――

人が栄枯盛衰を繰り返す間、ずっと。



夕日/巡礼


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結界

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並ぶ地蔵が木を守っているのか、
枝が地蔵を庇護しているのか。

両方ともに結界を張って、
内側の清浄さを保っている。



結界/巡礼


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人里の花

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人ひとりいない道だけれど、家があるから人がいる。

人がいるから花がある。
植えられている。

まだ強い日差しを反射して、光ってる。



人里の花/巡礼


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木陰の叡智

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木陰に座る叡智――

まどろむようにゆっくりと時が流れ、
内奥に悠久を抱えている。

あの木陰と、この日向は、違う時間が流れている。
でもあの叡智と、この自分は、同じ時の中にある。



木陰の叡智/巡礼


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