夢の海

――すべてうつろうその果てに――

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エンド

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ここまでで終わり。
歩いていけるところは。

端に立って先を見る。

見知らぬ場所。
でもきっと、どことも変わらない場所。

端に立って先を見る。
歩いていけるところは、ここまでで終わり。



エンド/巡拝01


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向こう岸

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誰も行かない向こう岸。
なんだか惹かれる岩肌。

水は静かに流れていく。



向こう岸/巡拝01


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川の流れ

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川の流れが行き着く先に、何があるだろうか。

川を下っていく人々は、何を見るだろうか。

そこにも同じように人が暮らし、
何も変わらない町や市があるだけ。

わかっていても、遠ざかる船を見て思ってしまう。



川の流れ/巡拝01


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あそこにも人の暮らしがある

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あそこにも人の暮らしがある。

いくつもの喜びや悲しみや悩みがある。
平凡も平穏も退屈もある。

いずこも変わらぬ人の暮らし。
あそこにもある。



あそこにも人の暮らしがある/巡拝01


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木陰

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枝が落とす陰。
強い光をさえぎって、心地よい。

多くの人が休んだ木陰。
ずっと昔から休んだ木陰。


木陰/巡拝01


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空と木とベンチ

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空と木とベンチ。

青い空と紅葉の木とベンチ。

小さな山の上で、融け合う景色。



空と木とベンチ/巡拝01


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てっぺん

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たどり着いたてっぺんは、青空だった。
白い雲が浮かんでた。

ここが神様の場所だと伝える五色の布が、
高いところに掲げられ、色褪せていた。


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てっぺんからは、山の連なりが見渡せた。
遥か彼方まで続いてた。

ここは隔絶された神域で、厳かな場所――
だけど辺りは暖かく、静かで、明るかった。


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反対側を見ると、やっぱり山の連なりだった。
どこまでも続いてた。

石灯篭が心安く、壊れていて手はつけないけど、
手すりがあって落ち着くのだった。



てっぺん/巡拝02



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無題

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通勤途中にほんの20メートルくらいの細い小道がある。
少し斜めで、少しウェーブになっている道なので、人はあまり選ばないが、ときどき通る人もいる。

今朝その道を通ったら、ふかふかの落ち葉の吹き溜まりが数メートルあって、足に心地よかった。

こういう些細なことを、ふと気づいて嬉しいと感じられるのは、幸せなことだ。

心配ごとがあったり、疲れすぎていたら、落ち葉を踏んでいることはわかっても、それを楽しむことはできない。
嬉しいと思えるのは、心配があっても絶望的ではないってこと。疲れていても疲れてすぎてはいないってこと。



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静かな道路

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細い林の中の坂道を登ったら、道路に着いた。

静かな道路で、誰も通らない。
車の一台も通らない。

石壁に遮られて、風も通らない。
木の葉のかさつく音もない。



静かな道路/巡礼

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力場

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それほど大きな滝ではないけれど、
突然美しい姿を現すと、ハッと目を瞠る。

滝音が響いている。
小さな滝壺に落ちる水がはねて、辺りは湿っている。

滝が支配する力場の中に、わたしたちはいる。
自分の中がからっぽになる。

だから帰るときは、身軽になっている。

もやもやしたもの、いつまでも抜けない小さなとげは、
滝の力場の中で、いつのまにかなくなっているから。



力場/巡礼


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収穫の季節

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収穫。秋は終わりの季節。

刈り入れ。秋は準備の季節。

もうすぐ冬が来る。
もうすぐひとつのサイクルが終わる。



収穫の季節/巡礼


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一瞥

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安らかな気持ちになり、いがいがの心は丸くなり、
最後に振り返る寺の屋根には、梢がよりかかるように空にそびえていた。

きっとこの週末は穏やかに過ごせるだろう。
不安もなく、焦りもいらつきもなく。

でもまた水曜くらいには、元に戻ってしまうだろう。
浄められて落とした悪いものは、また湧いてくるだろう。

いつか――十年後くらい、まだなんとか歩けるうちに、
またあの岩の上まで上っていけるだろうか。

そして十年でため込んだ悪いものを、
落として帰っていけるだろうか。



一瞥/巡礼


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山の小道

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葉は緑だけれど、もう輝きが秋なのだ。

日は差しているけれど、もう色が秋なのだ。

小道は落ち葉を受け入れる準備をしている。
風は落ち葉を吹き飛ばす準備をしている。



山の小道/巡礼


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新しい扉

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ほんの少しでも、山の中に入ると、そこは違う場所。

すぐそこは人の暮らしがあるけれど、木々に遮られて見えない。

向こうにある山々は、人などいないように見える。

まるで違う世界に来たように思える。

何もかも置いてきたように感じられる。
全部下界に置いてきて、今ここに新しい自分が立ってる。

山を下りればまた思い出すけれど、
今は違う自分になっている。



新しい扉/巡礼


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天空の観音

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絶壁の岩の上に立つ、天空の観音像。

踏み外したら命がない道を伝っていく、参拝者。

気持ちよく晴れた今日みたいな日には、
台座に取りすがり、祈りを捧げる者も多いけれど――

明日、台風が来たら、独りこの岩の上で立っていらっしゃる。
冬に、風雪が厳しければ、独りこの岩の上で見ていらっしゃる。

はるかの彼方の仏陀を。
ときどき地上の衆生を。

果てしない時間、見ていらっしゃる。



天空の観音/巡礼


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鄙の寺

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鄙びた古い寺の、鄙びた秋。

美というより、落ち着き。

穏やかな光。ほほえみ。

これから厳しい冬がきても、
雪で閉ざされる日がきても、
静かに耐え抜く強さ。



鄙の寺/巡礼


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空と雲

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なんてことのない道を行く。

なんてことない道。
なんてことないのどかな風景。

車も通って、家もあって、電線もあって、
なんてことない暮らし。

だけどこんな青空の、こんな爽やかな日には、
すべてが特別に感じられる。



空と雲/巡礼

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断崖

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圧するようにそそり立つ岩壁だけれど、
この岩壁が守ってくれる。

山の強い風から守ってくれる。
山の厳しい寒さから守ってくれる。
暑いときには陰を与えてくれる。

緑がいつのまにか断崖を覆っているので、
堅固な要塞になっている。



断崖/巡礼

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木漏れ日の山

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道が急であればあるほど、出会う人同士が言う「こんにちは」
息が上がれば上がるほど、出会う人同士がゆずりあう「ありがとう」「いえいえ」

木漏れ日が笑う。ちらちらと。


木漏れ日の山/巡礼



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秋の日

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急峻な峰を望む、細い小道に、
ひなたぼっこをするかのように仏さまたち。

上ってきたわたしたちは、ひどいありさま。
足腰はふるえる、息はあがる。

でも誰もいないこの道にたどりつき、
明るい峰と、木と空以外何もない眼前に、
気持ちはおだやか、ひなたぼっこをしているような。



秋の日/巡礼


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険しい道

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人が通わぬ山奥であるほど、
険しいところに仏様が置かれ、
険しい道を毎日拝みに行く。

人の世界と離れているほど、
神仏を拝み、信じ、ゆだね、
険しい道を毎日拝みに行く。



険しい道/巡礼


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断崖の地蔵 02

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断崖の上に、座っておられるお地蔵さま。

小高い石の上に、孤高の姿で座っている。
美しい見晴らしに背を向けて、
山頂の院を拝む人々を見守っている。

開放された空と大気に背を向けて、
狭苦しい世界のせめぎあいを見続けている。



断崖の地蔵02/巡礼


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断崖の地蔵 01

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断崖の上に、座っておられるお地蔵さま。
木が守るように伸び、厳しい風雨をわずかに減らしてくれる。

断崖の上に根を張る木は、細い姿で強くは守れないけれど、
せめても一滴二滴減らそうと、お地蔵さまを覆っている。



断崖の地蔵01/巡礼

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山の中へ

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山の中の集落へ。

きっとあの赤い橋がはじまり。
村なのか町なのか、それとも町の中のひとつの集落なのか、
その小さな生活圏への入り口。

橋を渡って入っていく。



山の中へ/巡礼


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ふさぎのかみ

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村の入り口に置かれた、塞神。

これは道行くわたしたちのためのものではない。

村に邪なもの、悪いものが入ってこないよう、
中の人々を守るためにある。

外のわたしたちのためのものではない。

わたしたちは悪いものではありませんよ、
すぐに通り過ぎますよ、と そっと通ろう。

旅人を守ってくれると伝えられても、
きっとそれは――

それは中の人たちによくないことをもたらさずに、
静かに去っていくときだけ、守ってくれるのだ。



ふさぎのかみ/巡礼

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コスモス

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空き地にコスモスが咲いていた。

コスモスとコスモスに似た花と。

美しい配置も、整備もなく、
ただただ好き勝手に咲いているコスモスたち。

どんどん増えて、埋め尽くしているけれど、
整列もしてないし、首を垂れる方向もバラバラ。

誰も入れない、このコスモスだらけの空き地に。
細い葉をからみあわせて、じゃまをする。

コスモスたちが占領している。



コスモス/巡礼

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異界との境目

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農村らしい造りの家。
普通の母屋があって、よくある物置や小屋があって、
農機具が置かれているのが見える。

視線の先には草地、畑、道、
道の向こう側に家々、住宅地、そば屋の看板。

でもこの家は、端に建っている。
背後の異界との境目のすぐそばに建っている。

あの暗がりに一歩踏み入れれば、
そこはのどかな日常とは違うのだ。

今は使われていない険しい急坂、道なき道の古道。
何かが棲んでいるような、あるいはすっかり空虚のような、
異なる空気と時間が流れている。

ほんの一歩踏み入れたところには、
こことは違う、底辺に畏怖がただよっている場所がある。



異界との境目/巡礼


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屋根に落ちる秋

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一段下になっている地面に立つ、トタン屋根の小屋。

一段上を通っている道に生える、伸びた草の茎。

屋根の上に秋の葉を落とし、秋の実を落とす。



屋根に落ちる秋/巡礼


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道の上には

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ほんのときどきしか、よそからの人は訪れない山の中の土地。

生活の便利のため、道の上には丸太が橋のように渡されている。

歩いてくる人のため、道は開けてあるけれど、
天井と道の向こうの土地は、ここに生きる人のため使われている。



道の上には/巡礼


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六地蔵

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お地蔵さまは、気の遠くなるような長い年月、
56億7000万年の間、人々を守り、救ってくれる。

そんなこと考えることはないけれど、
有難い霊場で改めて言われると、
すとん、と、心に落ちる。



六地蔵/巡礼


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