夢の海

――すべてうつろうその果てに――

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紅葉

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山の上では紅葉が早かった。
山の上では紅葉が美しかった。
山の上では紅葉が燃えていた。



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空が青く見えていた。
雲が白く見えていた。
木々が赤く見えていた。



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山は静かに終わりを迎えていた。
次のサイクルが始まるまで眠りにつく。
その日はすぐそこに迫っている。



紅葉/巡拝02


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古い屋根

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かつては神社領の民家だったという、古い家。

今は誰も住まず、人々が見学していく。

人の住まない家の屋根は、植物の種が落ち、侵略されている。

根は浅いけれど、日の光は遮られることなく降りそそぐ。

草たちは、何も考えず、何もはばからず、ただ広がっていく。



古い屋根/巡拝02


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日向の椅子

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見晴らしのいい日向に置かれた木の椅子とテーブル。

ここに座った人たちは、きっといろいろな思いを感じていたろう。
二人でいろいろな物語を語り合ったろう。
家族でいろいろな場面を繰り広げたろう。

山の上に来て、展望を味わいながら、
来し方行く末を思ったかもしれない。

今の悩みを考えたり、振り捨てたり、
どうすべきかを迷ったり、決断したり、忘れたり、
それとも順調な人生の最中にやってきて、
より幸せを実感して帰ったかもしれない。

椅子とテーブルだけが知っている。
それぞれの思いの重みを。それぞれの物語の展開を。



日向の椅子/巡拝02


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光と影が美しく陰影模様を描き出す。

もう日が落ちかけていて、
斜めに光が射してくるから――

密かに恐怖を隠した美しさの光模様。

もう日が落ちかけていて、
落ちてしまったら帰れなくなるから――



影/巡拝02


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石肌

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固く冷たい石だけれど、
もしかしたらすごい気を放っているのかもしれない。

だってここは、神気にあふれた場所だもの。

そんな気持ちになって、触れてみる。



石肌/巡拝02


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鳥居

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鳥居をくぐっていく。

山道を登っていく。
石ころだらけ、木の根だらけの道を歩いていく。


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鳥居をまたくぐっていく。

落ち葉を踏みしめていく。
柔らかい豊かな土を、足裏に感じながらいく。


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鳥居をみたびくぐっていく。

細い道をこわごわいく。
落ちたらどうなるかと、ただ足元だけを見ていく。


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最後の鳥居をくぐっていく。

朽ちて崩れ落ちそうな板を踏んでいく。
鎖を伝って大石を乗り越えていく。

手すりにつからまないと、到底のぼれない、
急な階段を上ってたどり着く。



鳥居/巡拝02



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白い吐息

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まだ地上は暖かいのに、吐く息が白い。

それは気温が低いからか、
神域に入ったからなのか。



白い吐息/巡拝02


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朽ちた株

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黄色く色づいた黄葉を背景に、
小さな根株が主役のように立っている。

もう朽ちかけ、まるみを帯びた形になり、
ずっとここに小さく残っている根。

株は周囲の木々を愛しく眺め、
木々は株を優しく見守る。

侵入してくるわたしたちには厳しくても、
互いは思いあっている。


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ころげおちそうな斜面に、
横倒しの枝と横倒しの根。

黄色い葉ははらはらと散り敷かれ、
やわらかく土を飾る。

誰にも邪魔されず、
ころげおちそうな斜面に。


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木々がまばらになり、
明るく日が差す場所に、
あたたかく日向ぼっこのかつての大木。

遠くの山まで見渡せて、
空がいつも見える場所に、
あたたかく日向ぼっこの古びた根株。



朽ちた株/巡拝02


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神の森

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迷いこんだ山の中。

そそり立つ木を見てそう感じる。

目的地を目指しているのに、
自分とは相いれない神秘と神性を放つ森にいるから。

ただの日の光までが尊く見え、
ただの木々までが神の使いに見える。

自分が迷い込んだ存在に感じられる。



神の森/巡拝02


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光さす

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光さす。
こがね色の秋の光。

赤燃える。
色づいた秋の葉。

ものみな輝く。
静かな山の秋の午後。



光さす/巡拝02


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神の峰

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あの峰のどこかに、尊い小さな宮があって、
そこかと思うが、違うかもしれない。

見つからないから、目に入るすべてが
神聖に見える。

砂漠が美しいのはどこかに井戸を隠しているからだ、と言った誰かのように。
星空が美しいのはどこかに自分のバラがいるからだ、と言った誰かのように。

ここからの景色が気を放って見えるのは、
どこかに小さな力の泉を秘しているからだ。



神の峰/巡拝02


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輝く傘

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尊い拝殿には、
黄金の木が、枝を傘にしてさしかける。

その下で、遠くの宮を拝して祈りを捧げる人がいる。

一人、また一人、順々に
あるいは加護を願い、あるいは希望を述べ、
あるいはただ頭を垂れる。



輝く傘/巡拝02


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覗く彼方

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暗く影が落ちるまっすぐな幹の間から、
彼方の山々が覗く。

ここが隔絶された場所だと伝えている。



覗く彼方/巡拝02


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ループ橋

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行く手に見えてきた、長く弧を描く橋。
急峻な峰は、ループを描かないと登れない。

山は高すぎることはないが、
急な峰が連なって、連なって、
深く入り込んだら出口を見失う。

この先にあるものは、地上ではない。
きっといつもと同じ地上の世界ではない。

そう思わせる長い道。



ループ橋/巡拝02


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落ち葉

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舗道の落ち葉が、風に吹かれてカラカラカラカラ、一斉に転がる。
足下を落ち葉が追い越していく。

車道の落ち葉が、車に散らされカラカラカラカラ、車を追いかける。
追いつけなくて残される。

落ち葉は空に吹き上がり、舞いながら旋回し、
地上では行く手でぐるぐる渦になる。

まだ枝に残る金色の葉は、風にヒラヒラ、
光をチラチラ反射する。

そしてときどき一枚、もぎとられ、
風がどこかに運んでいく。



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古の神

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二千百年も前から、この地にあって、
周囲を守ってきたといわれる古い神社。

古い神々を祀って、今も信仰を集める神社。

では今日の最後に、今日の無事を感謝して、
帰途につきましょう。




古の神/巡拝01


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登ってきた道

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登ってきた道を振り返れば、
夕方の斜光を浴びて、黄色く染まる家々。畑。

道も車も草木も。

一日の終わりを迎えている。



登ってきた道/巡拝01


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山あいの道

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山あいの道をいく。

両側には、家々。
畑。草地。歩いている猫。座っている猫。

ときおり人。
農具を持っていたり、庭に出していたものをしまっていたり。

車も通る。
買い物に行ったり。どこかからの帰り道、通り過ぎたり。

歩いているうちに、影は長く伸びていき、
夕焼けがまぶしくなっていく。



山あいの道/巡拝01


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夕刻の駅

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誰もいないホーム。

夕方。

シルエットが浮かび上がる。

取り残されたような気持ち。

早く帰らなきゃ。

日暮れ。

日が落ちて行くのが見渡せる。

誰もいないホーム。



夕刻の駅/巡拝01


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エンド

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川をさかのぼるように歩いてきた。

ここまでで終わり。
歩いていけるところは。

600メートル、岩の上を歩いてきた。

ここまでで終わり。
向こうに見える岩へは行けない。
川に入らなけりゃ。

ずっと遠い先を見渡して、引き返す。



エンド/巡拝01


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あずまや

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岩畳が続く奥に、あずまや。

ここまで歩いてくる人は、きっと半分もいない。

あずまやは、午後の日差しを浴びて、穏やかにそこにあった。



あずまや/巡拝01


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岩の間

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岩の間を流れる川。

ゆるやかに流れる川。

優しい流れは、大きく岩を削り取ることもなく、
ただ長い年月、やわらかくなで続けている。



岩の間/巡拝01


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長い、長い、長い間、
川の水になでられ続けて、丸い姿を見せる岩。

すぐ近くを通り抜けていく。



岩/巡拝01


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川の波

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水面にこんなに近いところで、
川の波を眺めてる。

波は思ったより大きくうねる。

何かに当たると砕け散る。

川の中には大きな石。

空と木々は黙って見てる。



川の波/巡拝01


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斜めの空

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波に揺られる船の上からは、
空が斜めに、

今度は逆の斜めに、

木々が右に倒れ、

今度は左に倒れ、

ゆっくりと揺れる。



斜めの空/巡拝01


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