夢の海

――すべてうつろうその果てに――

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雪の朝

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太陽が雪道を照らす。

枝の上の雪が、樹氷が、
はかない美しさを輝かせる。



雪の朝/樹氷


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女性についてのふたつの見解

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「ぽるとがる恋文」
ポルトガルの17世紀の古い文学作品で、作者についての研究がなされてきました。
この問題について、「社会契約説」で有名なルソーが、男性であると論じている文章も載せておきます。

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ぽるとがる恋文について
『ぽるとがる恋文』は、17世紀にポルトガルの修道女マリアナ・アルコフォラードがフランス貴族シャミリーに宛てて書いたとされる5通の手紙を出版したものである。この本は、女心の熱い思いのたけを、ひたむきになんの粉飾もなく吐露した手紙が人々の心をゆさぶり、当時のサロンで争って読まれた。その流行は時を経ても衰えず、ポルトガル文学史上に名を残す作品となった。ジャン・ジャック・ルソーも『ぽるとがるぶみ』を絶賛している。この手紙は誰が書いたものか、長く秘されていたこともあって、創作ではないかという説も未だにある。しかし、現在ではマリアナ・アルコフォラードの名前も生涯も明らかになり、彼女が書いたものだとするのが正しいように思われる。
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ジャン・ジャック・ルソーの言葉
(ダランベール宛の書簡より)

 女性たちは一般に、どんな芸術も愛さない。どんな芸術も彼女たち自身、理解できないし、なんの天分も持っていない。彼女たちは、軽妙なエスプリや趣味や典雅しか必要としない小さい作品では、成功するかもしれない。しかし、魂を熱くし、燃えあがらせる天上の火、焼きつくし、むさぼる天才、燃えるような雄弁および心の底まで恍惚とさせる崇高な感動は、彼女たちが書くものには常に欠けている。彼女たちは愛を感ずることも、愛を描くこともできない。私は『ぽるとがる恋文』は男性が書いたものであることに、世の中のすべてのものを賭ける。
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「愛はさだめ、さだめは死」
これは、アメリカのSF作家ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの作品です。
ティプトリーについての簡単な説明と、ティプトリーについてロバート・シルヴァーバーグが書いた文章とを載せておきます。
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアもロバート・シルヴァーバーグも、SF界では著名な作家です。

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愛はさだめ、さだめは死について

ジェイムズ・ティプトリーJrは、1970年代頃活躍したSF作家である。独特な作風で人気を博した。しかし、長いこと正体を秘していた。誰もティプトリーを見たことがなく、どこの誰なのか、ティプトリーというのが本名なのか筆名なのか、噂にはなっていたが明らかにならなかった。以下は、ロバート・シルヴァーバーグがティプトリーの短編集『愛はさだめ、さだめは死』に寄せた序文の一部。シルヴァーバーグも同時代の著名なSF作家であった。
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ロバート・シルヴァーバーグの一文
(『愛はさだめ、さだめは死』序文より)

 身元を隠しとおそうとするこの頑固なまでのティプトリーの意思に触発されて、SF関係者はこれまで彼に関するさまざまの飛躍した憶測をめぐらしてきた。しばしばささやかれるのは、彼の本名がティプトリーではないという説だが、では本名がなんであるのか、だれひとり知らない(”ティプトリー”が筆名であることは充分考えられるが、できれば本名であってほしい。わたしはこの名が好きだし、その名を自己の作品に使っている男に、生得権として所属するのが望ましい)。ティプトリーが女性ではないかという説も耳にするが、この仮説はばかげていると思う。なぜなら、ティプトリーの書くものには、なにか逃れようもなく男性的なものがあるからだ。男にジェーン・オースティンの小説が書けるとは思えないし、女にアーネスト・ヘミングウェイの小説が書けるとも思えない。それとおなじ意味で、ジェイムズ・ティプトリー作品の筆者は男性だと、わたしは信じている。

・・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・・

 ティプトリーの作品は退屈と無縁である。どれもひきしまった筋肉質で、しなやかで、ひとしきりの簡潔な地の文に挟まれた会話に重きをおいている。文体の面で、他の作家からのこれといった影響は認められないが、ヘミングウェイとの類似性はあると思う。すくなくとも表面上は単純で直接的で、そして率直さをこころざしたときのヘミングウェイにだ。ヘミングウェイは、また恐るべき、なみはずれた小説技術の革命家でもあり、現代短編小説の性格をまったく作りかえたが、技巧的な側面をさりげなく隠しているので、不注意な読者はそれに気づかない。ヘミングウェイは、外見よりはずっとふところの深い、芸のこまかい作家だった。ティプトリーにもおなじことがいえる。彼はくだけた俗語表現の裏に、しっかりと場面場面を構成し、読者を予想もしない経験の深淵に誘い込む技術を隠している。それとまた、ふたりの作家に共通するのは、むんむんするような男っぽさ―――勇気、絶対の価値、生と死の神秘や情熱に向けられた強い関心である。そして、これらのものは、苛酷な肉体の試練によって、また苦痛と受難と喪失によって明らかにされていくのだ。

・・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・・

  追記―――三年後。
  1976年のクリスマス直前に、あのなじみ深い青のリボンで打った一通の手紙が届いた。その手紙には、”ティプトリー”がアリス・B・シェルドン博士の筆名であることがためらいがちに告白してあり、あなたが”ティプトリー”男性説をのっぴきならないほど強力に主張したことを、どうかあまり気にしないでほしいと書いてあった。たいへんなびっくり箱だ。まずいことに、こっちは”ティプトリー”の動かしがたい男性的特徴うんぬんを、堂々と活字で力説したものである。よろしい―――恥の上塗りはしないでおこう。わたしも、ほかのみんなも、みごとに彼女にかつがれただけでなく、小説の中のなにが”男性的”であるか、または”女性的”であるかという観念ぜんたいに疑問を投げかけられたのだ。わたしはいまもその問題と格闘している。このことからわたしがまなんだのは、伝統的に男性中心の話題を、たいていの男よりも博識に書ける女性がいるということ、そして、本当に優れた芸術家は、題材にふさわしいいかなるトーンをも採用して、ちゃんとそれを成功させるということだ。そして、わたしは―――またまた―――もうひとつのことをまなんだ。まったく、なんべん教えられたらわかるのだろう―――”物事が外観どおりであることはめったにない”のだ。アリス・シェルドンよ、これらの面でわたしを教育してくれたあなたに、ここで感謝をささげたい。そしてそのほかのもっとたくさんのことにも。
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公園の中

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寒々しい公園の中。

コートのえりを握って散歩する。


公園の中/雪


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ふちどり

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凍ったふちどり。
白いレース。

冷たいふちどり。
白い飾り。



ふちどり/雪


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翌日

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顔を出して朝日を浴びる。

翌日の朝――
雪が降った翌日の朝。

もう葉の上の雪は解けている。

翌日の朝――
雪が降った翌日の朝。



翌日/雪


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雪の上

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何もありません、雪の上。

折れた枯草の茎が少し顔を出しているだけ。

みんな、ぬくぬくと雪の下にもぐっている。

はねかえりたちが、少しだけ、顔を出している。



雪の上/雪


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大根

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畑に残された大根、2つ。

雪の上に傘をひろげる。



大根/雪


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氷みたいな雪に埋もれて、
そぐわぬあでやかな顔を覗かせている、花壇の花たち。

耐えて元気にしているのか、凍って固まっているのか、
ただじっとしているのが見える。



花/雪


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親しい友よ

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親しい友よ

ルーシー・モード・モンゴメリ

(1941.12.23 マクミラン宛の手紙)



親しい友よ

 お見舞の品をありがとうございました。具合は良くありませんし、良くなることもないでしょう。でも、わたしたちの長年の美しい友情を神に感謝しています。たぶん、もっと幸福な別の世界に生まれかわったときに、再びこの友情の続きを持てるでしょう。この一年間は絶え間のない打撃の連続でした。長男は生活をめちゃくちゃにし、その上、妻は彼のもとを去りました。夫の神経の状態は、わたしよりももっとひどいのです。わたしは夫の発作がどういう性質のものか、二十年以上もあなたに知らせないできました。でも、とうとうわたしは押しつぶされてしまいました。今年は、あなたに送る本を選びに外に出かけることはできませんでした。皮下注射をしていただかなかったら、この手紙を書くことさえ無理だったのです。あれやこれやのことに加えて、戦況がこうでは、命が縮んでしまいます。もうすぐ次男は兵隊にとられるでしょう。ですからわたしは元気になろうという努力をいっさいあきらめました。生きる目的が全くなくなるのですから。
  神があなたを祝福し、この先長きにわたってあなたをお守り下さいますように。わたしは、今まで、あなたの友情とお手紙ほど大切にしてきたものはほとんどありません。かつてのわたしを覚えていて下さい。そして、今のわたしは忘れて下さい。

          真心をこめて
          おそらくこの手紙が最後のものとなるでしょう
          L.M.マクドナルド



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浮島

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池の浮島にうっすらと雪。

踏む者もなく、見る者もない。

ときどき鴨が小さな足跡を残しに行く。



浮島/池の雪


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枝を伸ばす

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まるで腕を伸ばすように、枝を伸ばす。

枝を伸ばすと雪が積もる。

太い枝は内側から少しずつ熱を発し、
雪を溶かし落としていく。

土の上にはまだ一面の雪化粧。



枝を伸ばす/池の雪


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雪の背中

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浅く水の張った池に、
背中に白く雪を置いた、
小さな枝が覗いている。



雪の背中/池の雪


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白く積もる

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浮かぶ木に積もる雪。

倒木はうっすらと白化粧。



白く積もる/池の雪


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影を落とす

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前日のうちに降り積もった雪が、
朝の光を浴びて白くきらめく。

シャーベットのような氷の雪が、
朝日を跳ね返してキラキラ輝やく。

まっしろな雪の地面に
枝が黒い影を落とす。



影を落とす/池の雪


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モンゴメリ書簡集より

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モンゴメリ書簡集

ルーシー・モード・モンゴメリ

(「G・B・マクミランへの手紙」ボルジャー/エパリー 編)



・・・・・・5月24日の手紙から・・・・・・
 今、あたりは一面の薄緑色、湿気を含んだ野性的な香りがたちこめるたぐいまれな夕暮です。

・・・・・・11月9日の手紙から・・・・・・
  外は凍てつくような寒い夜。地面はうっすらとユキにおおわれて、銀色の三日月が果樹園の上に広がるサフラン色の空を漂ってゆきます。わたしは、たった今、その月を右肩越しにふり向いて見ましたから、一ヶ月間はきっと幸運に恵まれると思います。

・・・・・・6月の手紙から・・・・・・
  「六月の一日ほど美しいものはあるかしら?」。今日はその美しい日々に数えられる一日でした。世界中が花盛りのようです。わたしは《私室》の窓辺に坐って、クローバーを一面に敷きつめた広々とした緑の野、紫色のスミレがびっしりと生えていることがわかっている小径、まるで婚礼のためにバラ色と純白の衣裳を身にまとったような果樹園を見おろしています。六月という月がある世界に生きているって本当に素敵。



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空の道

sk1003_016冬



雲が流れて、空に道をつくる。

誰が通るのか、想像もできないが。

あるいは彼方への橋なのかもしれない。
あるいは天上への王道かもしれない。



空の道/空


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うろこ雲

sk0700_0101_20雲模様



冬のうろこ雲。

一面、空に広がる。
果てしなく、空を覆う。

どこまでも続いている。



うろこ雲/空


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